変数
変数は「数値や文字列を格納しておくための箱」です。
プログラムを書いていくにあたって、同じ数値や長い文字列を繰り返し使うことが頻繁にあります。
もし、同じデータを書き込むのは大変な作業です。
そこで、役立つのが変数という入れ物です。
変数を使えば、数値や文字列を使いまわすことができます。
変数の宣言
$変数名 = 値;
変数は「$」+変数名で表されます。
変数を利用するには、$変数名と変数に格納する値を用意する必要があります。
$num = 240;
$name = '山田太郎';
変数名として利用できる文字列
変数名を決めるときのルールは大きく分けて3つあります。
変数名を決めるときのルール
- 先頭がアンダーバーかアルファベットで始まるもの。
※数字やアンダーバー以外の記号で変数名を始めることはできません。 - その後にアンダーバー、数字、アルファベットが続くもの。
- 変数名では大文字と小文字は区別する。
$name
$_name
$name01
$NAME
$NaMe
変数に値を代入
変数に値を格納するには代入演算子「=」を使います。
例えば「$A = 8」の場合、左辺と右辺は等しいという意味ではなく、左辺の「$A」に右辺の「8」を代入するという意味になります。
$goods = 'クリアファイル';
$price = 300;
「$goods = ‘クリアファイル’」では文字列「クリアファイル」を変数「goods」に格納しています。
「$price = 300」では数値「300」を変数「price」に格納しています。
変数はprintやechoなどで出力できます。
また、変数を他の数値と演算することもできます。
$goods = 'クリアファイル';
$price = 300;
$num = 10;
echo $goods;
echo $price * $num;
すでに値が格納されている変数に、他の値を代入することもできます。
$goods = 'クリアファイル';
echo $goods;
$goods = 'メモ帳';
echo $goods;
最初の変数「goods」では「クリアファイル」を値として代入しました。
この地点でechoで出力すると「クリアファイル」と表示されます。
そのあと、同じ変数「goods」に今度は「メモ帳」を代入しました。
echoで出力すると「メモ帳」と表示されます。
つまり、変数は後から値を入れることで中身を上書きされたということです。
文字列内の変数
文字列の中に変数があるとき、出力すると変数の中身が表示されます。
具体的な例で考えてみます。
$goods = 'クリアファイル';
echo '私は $goods を買いました';
変数の型
数値や文字列などの値には型が存在します。
つまり、文字列なら文字列用の箱、値なら値用の箱といった感じです。
ですがPHPはあらかじめ、変数に型を宣言する必要はありません。
$name = '山田太郎';
$age = 24;
ある値が格納された変数に、別の型の値を格納することもできます。
そして、格納された値の型に自動的に変更されます。
$str = '山田太郎';
$str = 24;
文字列が入っている変数に後から数値を入れても自動的に型が変更されます。
NULL型
NULLとは値が何も無いことを表します。
値が無いという意味であって「0」という意味ではありません。
大文字小文字は区別しないため「Null」や「null」も利用可能です。
$name = NULL;
$name = null;
変数の初期化
変数は値を一度も格納していない状態であっても使用することはできます。
echo $name;
一度も値が代入されていなくて初期化されていない変数には「NULL」が格納されていると見なされます。
変数にNULLを代入することによって変数には値が何も格納されていない状態となります。
これを「変数の初期化」といいます。
値を代入していない状態でもエラーとはなりませんが、あらかじめ格納しておくことでプログラムの記述のミスを防ぐことができます。
コピーできました!