プログラミング言語

プログラミング言語とは?

コンピューターは「0と1の世界」であると聞いたことはあると思います。
こう聞くとプログラムは0と1で書くべきではないのかと疑問に思うことではないでしょうか?
0と1でなければコンピュータに言葉が伝わらないので、私たちも0と1でコンピュータに指示しないとなると大変です。

そこで、コンピュータの言語(機械語)を人間でもわかるようにした言語が「プログラミング言語」です。

Web開発で使われるプログラミング言語

クライアントサイド言語 サーバサイド言語
HTML
CSS
Javascript
プログラミング言語 データベース言語
PHP
Java
Ruby
Python
Prel
SQL
XQuery
LINQ

クライアントサイド言語

クライアント側で動くプログラミング言語はHTMLとCSS、JavaScriptの3種類です。

HTML(Hyper Text Markup Language:ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)

HTMLはWebページを作成するための言語です。

HTMLはブラウザに表示させる文章や画像などといったコンテンツの配置を決めたり、文字の色や太さを付けたり、リンクを付けたりするときに使われます。
また、HTMLはマークアップ言語と言われており、文章を構造化して役割を持たせるために使われます。
マークアップすることで、ブラウザや検索エンジンが「これは見出し、これはリスト、これは装飾」という感じで、HTML内の文章を正しく認識できます。

CSS(Cascading Style Sheets:カスケーディング・スタイル・シート)

CSSはHTMLのスタイルを指定するための言語です。

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptはブラウザ上で動くプログラムの一つで、Webページにて複雑な機能を持たせるための言語です。

ボタンをクリックしたらリストが現れるとか、画像をクリックしたら拡大されるとか、何かしらのアクションを付けるために使います。

サーバサイド言語

上記で説明したクライアントサイド言語は、文章構造、装飾、動作など、それぞれ役割がありました。
それに対してサーバサイド言語は、Webアプリケーションの見えない部分の動作を書くものなので、簡単に言ってしまえば、どの言語を使っても構いません。
本訓練で使うサーバサイド言語はPHPですが、有名な言語を5つ紹介します。

PHP

動的なWebページを初心者でも習得しやすことから、世界中で人気がある言語です。
PHPはHTMLと混合して記述できることから、HTMLの扱いに適している言語と言えます。
インターネット上のCMS(簡単に言うとブログシステムのこと)の25%を占めているといわれているWordPressはPHPで作られています。

  • 特徴1:簡単に動作の確認ができる
  • 特徴2:HTMLの中で簡単にコードを動かせる
  • インタプリタ言語

Java

世界中で最も有名な言語で、多くのWebアプリケーション開発で使われています。
Javaが登場したことで「オブジェクト指向」でプログラムを書くことが主流になったと言われています。
オブジェクト指向とは、オブジェクト同士を関係させて組み立てていくプログラミングの考え方のことです。

  • 特徴1:オブジェクト指向の先駆者
  • 特徴2:どこでも実行できる
  • コンパイラ言語

Ruby

多くのプログラマーから「書くのが楽しい」と言われるほど記述量が少ないのが特徴です。
日本人のプログラマーのよって初めて開発された言語でもあります。

  • 特徴1:日本人が開発した国産のプログラミング言語
  • 特徴2:記述量が少なく
  • 特徴3:自由度が高い
  • インタプリタ言語

Python

Webアプリケーション開発に限らず、デスクトップ上で動作するアプリ、統計や解析、機械学習など幅広い領域に対応できる言語です。

  • 特徴1:コードがシンプル
  • 特徴2:少ない記述で多くの処理ができる
  • インタプリタ言語

Perl

機能性、安定性、記述が簡単などバランスの取れた言語です。
テキストの処理に最適な言語でもあります。
上記のサーバサイド言語よりも昔から使われている歴史ある言語です。

  • 特徴1:古くから使われている言語
  • 特徴2:テキスト処理に特化
  • インタプリタ言語

インタプリタ言語とコンパイラ言語

プログラミング言語には、インタプリタ言語とコンパイラ言語の2種類があります。

プログラムはソースコードと呼ばれる私たちでも読み取れる命令文を作成します。

しかし、これだけではコンピューターはその命令文を読み取ることができません。

そこで、その命令文をコンピューターでもわかるように翻訳する必要があります。

コンピューターが、その都度命令文を読みながら実行する言語を「インタプリタ言語」といいます。

それに対して、実行するのに命令文をコンピューターが理解できるように、翻訳プログラム(コンパイラ)を使う必要がある言語を「コンパイラ言語」といいます。

インタプリタ言語
書いたプログラムをコンピュータが実行できる機械語に翻訳しながら実行していくプログラミング言語。
コンパイラ言語
書いたプログラムをコンピュータが実行できる機械語に最初から翻訳したものを実行するプログラミング言語。

インタプリタ言語

インタプリタ言語は、プログラムを直感的に書くことができ、実行も簡単にできるのが特徴です。

「コンパイル」という書いたプログラムを機械語に翻訳する作業がないため、プログラムを書いたらすぐに実行できます。

ですが、その分、コードをコンピュータがー1行ずつ読み取るため、実行した後は実行速度は遅いです。

コンパイラ言語

コンパイラ言語は、最初から翻訳したものをコンピューター実行してもらうので、非常に動作が早い野が特徴です。

インタプリタ言語と比べて言語の習得や開発が難しく、初心者プログラマーにとってはハードルの高い言語といえます。

Webサービスを提供している業界は、新しい企画や一部の更新などで変化が激しいです。
なので、Web開発にはコンパイラ言語よりもインタプリタ言語が適しています。

  • プログラミング言語は、コンピューターの言語を私たちでもわかるようにした言語
  • Webプログラミング言語には、クライアントサイド言語とサーバサイド言語がある
  • サーバサイド言語は、HTMLの操作を簡単にできるPHPを使うのがよい
  • PHPはインタプリタ言語であり、変化が激しいWebサービスに適している

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