クライアント・サーバーシステム

クライアントとサーバーの知識

Webプログラミングを習うにあたって、まず最初にクライアント・サーバーシステムについて理解しておく必要があります。

実は私たちが知らない間でもクライアント・サーバーシステムは動いています。

食事中のときも、寝ている間でも、今講義をしているときも、常にクライアント・サーバーシステムは動いているのです。

では、この「クライアント・サーバーシステム」とは一体どういうものだのでしょうか?

(1)提供と要求の関係

クライアントとサーバーは提供と要求の関係にあります。

サーバーは「サービスを提供する側」のことで、クライアントは「サービスを使う側」のことです。

サーバー
サービスを提供する側
クライアント
サービスを要求する側、または受ける側

(2)一対多の通信

サーバーとクライアントは一対多の関係にあります。

身近なもので言えば、ウォーターサーバーが挙げられます。

ひとつのウォーターサーバーに対して、複数の人たちが必要なときに水を飲むことができます。

コンビニやスーパーなどのレジもそうですね。

レジに商品が入っているカートを持っていけば、店員さんが商品のバーコードを読み取って清算してくれます。

レジが複数あるのではと思うかもしれませんが、一つのレジがサーバーと考えてください。

そこに、複数のお客さんが商品を買うためにレジを使用するのです。

学校ならば、科目を教える先生がサーバで、生徒がクライアントと言っていいでしょう。

  • サーバーとクライアントは一対多の関係
  • 1つのサーバに対して、複数のクライアントがサーバに送信、もしくはサーバから受信

Webにおけるクライアントとサーバーシステムとは?

Webサーバー」のことをサーバーと言い、「Webブラウザ」をクライアントと言います。

(厳密にいうとWebサーバにアクセスする個人用コンピュータのことをクライアントといますが、ここではWebブラウザと考えたほうが分かりやすいので、Webブラウザをクライアントとします。)

Webサーバー
Webページの構成ファイルであるHTMLやCSSなどを格納して置くためのコンピュータのことです。
Webブラウザ
Webサイトを閲覧すうためのソフトウェアのことです。

ブラウザを使って私たちが見ている情報は、私たちのパソコンにその情報が入っているのではありません。

WebサーバーにHTMLというファイルがあって、それを私たちのパソコンに転送してWebブラウザで内容を表示していということです。

インターネットから情報を得る仕組み

Webページは、Webサーバーというコンピューターにファイルが置かれています。

ブラウザでURLを入力したり、ブックマークでサイト名をクリックしたりすると、Webサーバーに情報を要求されます。

要求を受け取ったWebサーバーは、ブラウザ対して要求されたファイルを送信します。

ブラウザからWebページの要求があったら、Webサーバーはその要求があったWebページをブラウザに送信します。

これは「要求と提供の関係」ということです。

また、Webページは1人だけが見るものではありませんよね。

多くの人が1つのWebページにアクセスして情報を閲覧します。

そして、サーバーは複数のアクセスに対して1つのファイルを複数のブラウザに提供します。

つまり、これは「一対多の通信」ということになります。

このように、私たちが普通にインターネットが使えているのは「クライアント・サーバーシステム」が働いているからです。

普段、私たちがパソコンやインターネットを使っているということは、日常生活でクライアント・サーバーシステムの中にいるといって過言ではないでしょう。

  • サーバークライアントシステムは、「提供と要求」、「一対多の通信」の関係
  • WebサーバーはブラウザにHTMLファイルを転送して、ブラウザが内容を読み取って表示する

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